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※本記事はヨミドクターで連載している『街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー』外部サイトの内容を掲載しております。
サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。
今回は認知症についてです。先日、以下のようなご質問がありました。
こちらの認知症と思われる男性の事例をもとに考えてみましょう。
ところで、皆さんは認知症と聞いてどのような印象をお持ちでしょうか。発症すると、どのようになってしまうのでしょうか。
認知症は誰もが発症する可能性のある脳の病気で、年を重ねれば重ねるほど、認知症になる可能性が高くなります。
具体的には、正常に発達してきた脳の機能が低下して、日常生活に支障をきたしている状態を指します。記憶が確かではなくなる記憶障害のほかに、現在の日時や場所が分からなくなる見当識障害、物事の段取りや順序立てができなくなる実行機能障害などが一つ以上表れ、社会生活あるいは職業上に支障をきたし、能力レベルの明らかな低下がみられる状態です。
記憶の力がおとろえて、ATMがうまく使えなかったり、スーパーマーケットで金銭の受け渡しに戸惑ったり、電車や飛行機の乗り方が分からなくなったとしても、「今までできていたことができなくなっている」ということは、自分自身でもわかります。できないことが少しずつ増えていくので、この先自分はどうなるのであろうと強い不安を抱いています。
「できない自分」を自分自身で認めるということは、なかなか難しいものです。今までと同じはずの自分なのに、「いつもの道で迷う」「買い物ができない」「電車に乗れない」などということが起こります。この現実を受け入れることはとても難しく、取り乱す人がいても不思議ではないと思いませんか。
さて、質問に対する回答です。
まずは、自然と落ち着けるように話しかけましょう。認知症により、今の状況が分からなくなっていることも考えられます(見当識障害)。「お孫さんと一緒にご旅行ですか」などと、世間話のように話してみましょう。気持ちが穏やかになったり、思い出せたりするかもしれません。切符とは別の話題で、ご自宅やご家族に関心が向かうようにするのも解決のヒントになるかもしれません。
現在、65歳以上の認知症の人は500万〜600万人にものぼると言われています。超高齢社会の日本では、軽度の認知症の人を街中で見かける機会も多くなると予想されます。地域社会全体で支えられるように、認知症に関する基本的な知識は持っておきたいですね。
(冨樫正義 サービス介助士インストラクター)
このコラムではサービス介助士の学びから高齢な方や障害のある方のお手伝い方法をお伝えする他、認知症や災害時のお手伝い方法など、これからの生活で身につけていただきたいことをご紹介していきます。
【バリアフルレストラン実施事例】株式会社INPEX様
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日本ケアフィット共育機構が提供する「バリアフルレストラン」は、“障害の社会モデル”の考えに基づいて、社会の多数派と少数派の立場を“反転”させた世界を体験することで、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)や社会のつくりに潜む“バリア”を理解する体験型プログラムです。
インクルーシブ・コミュニケーター実地研修(NTTアドバンステクノロジ株式会社様
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NTTアドバンステクノロジ株式会社様(以下、NTT-AT様)の社員を対象に、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)、アンコンシャス・バイアス、ビロンギング、心理的安全性などをテーマとした、インクルーシブ・コミュニケーター実地研修をケアフィットファームで実施しました。
サービス介助士導入企業紹介:株式会社サーフ様
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10年以上にわたってサービス介助士の資格取得を継続いただいている株式会社サーフ様。マンション等の大規模修繕事業を展開される同社が、なぜサービス介助士の資格取得を重視されているのか。古川文仁社長にお話を伺いました。
話しかけてみると「○○行きを大人2枚、子ども3枚分買いたい」とのこと。いろいろ質問してみましたが、話のつじつまが合いませんし、家族の姿も見えません。
どのように応対すればよかったのでしょう。